
本記事では、自分が嫌いで生きづらい方に向けて、ジェリー・ミンチントン著『うまくいってる人の考え方』を参考に、自尊心を築く考え方を解説します。
- 自分が嫌いで苦しい方
- 自分に自信が持てない方
- 人生がつらい方
にぜひ読んでいただきたく執筆しました。
自分が嫌いで生きづらい方へ|自尊心を築く考え方
自分のありのままを受け入れる

私もそうですが、自分が嫌いな方は、自分を過小評価する傾向があると思います。
しかし、自分を低く見積もることも、逆に高く見積もることも必要もありません。
自分の特徴・短所・長所・能力・限界をそのまま認識すれば良いと思います。
自分を許す・自分の限界を受け入れる
- 仕事やテストでよくミスをする
- 自分が思ってるよりも点数が悪い
- 教えられたことを覚えられない
こんなとき、「なんで自分はこんなこともできないんだ」と自分が嫌になることはありませんか?
私の場合、なぜか「自分はもっとできる」と思い、高い目標を設定し、当然ながら目標を達成できず、自分が嫌になるという寸劇を日常的に繰り広げています。
また、受験期には以前は解けていた問題が解けなくなると自分が許せなくなって、自分の頭をたたくこともありました。
しかし、今思うと自分がどう思おうが、できないことは変わりません。なので、できないことを受け入れる・今の自分を許す。そして、次できるように対策を練るしか今やれることはありません。
今はこれで良い。いずれできれば良いくらいの気持ちで良いと思います。
短所も長所も受け入れる
人はすぐに自分の短所に集中してしまいます。
あなたの短所は?と聞かれると私はこう答えます。
- 要領が悪い
- 怠け癖がある
- 太りやすい
- 深く考えすぎる
- まじめすぎる
- 頑固
- 繊細すぎる
- ・・・
星の数ほどでてきます。
逆に長所は?と聞かれると、「う~ん、、、」となります。これは普段から私が短所ばかり気にしているからだと思います。読者の方にもいらっしゃるかと思います。
しかし、短所ばかり集中していると、自己肯定感が下がる一方です。
誰にでも、苦手なことはありますし、短所があることは普通です。しかし、同時に短所は長所ともとれます。
例えば、私は「要領が悪い」からこそ、できない人の気持ちがよくわかり、面倒見が良い側面がありました。
また、深く考えすぎるからこそ、チームの人が気づけないこと不測の事態を想定でき、対策を立てることに長けていたと思います。
このように、人には短所も長所もあるので、短所ばかりでなくどちらもバランスよく見ると良いと思います。
誉め言葉を素直に受け取る
私の実体験から推察する感覚ですが、短所ばかりに目をむけがちな自己肯定感が低い人は誉め言葉を素直に受け取れない人が多いと思います。
私もなぜか「いや、~なだけだよ」と反射的に反論してしまいます。
一つに、日本文化では自慢=みっともない行為、謙遜=美徳みたいな教えがあり、長所に目を向けずらく、他人の誉め言葉を話半分に聞いてしまいがちな人が多くなると考えています。
しかし、誉め言葉は他人の評価です。そして、他人の評価はあなたではなく他人が決めることです。その人からすると、あなたはすごく見えているというだけのことです。
逆に、本当にその人から見てすごく見えているのに、それを否定されると、「じゃあ私は全然ダメだ」と考えられてしまいます。
したがって、他人からの誉め言葉は自分のためだけではなく、他人のためにも素直に受け取るほうが良いでしょう。
自分の個性・考えを受け入れる
例えば、私は自分が彼女にごはんを奢る日が続くと、心の中で「またか」と感じます。その時、「こう思うなんて心が狭いな」と思うことがあります。
しかし、よくよく考えてみると、自分のお金が一方的に消費されて、負の感情を感じるのは単なる”反応”です。そして、そう感じるのは仕方がありません。
この感じ方自体は変えなくても良いと思います。怒りや苛立ち、悲しみなどの感情はそのまま受け入れればいいと思います。それが私たちの個性です。むしろ、長年育った環境で培われた感じ方を変えるのは無理だと思います。
したがって、そう感じるから心が狭いと思ったり、後ろめたくなる必要性がありません。
私たちが変えられるのは、感じたあとの行動だけです。先の例で言うと、「またか」と思ったうえで、「今度は出してね」と言うのか、「仕方がないな~」と笑って場を和ませるのか。
変えようとするなら、「定数ではなく、変数を変える」です。
私たちが変数ではなく定数を変えようとする別の例に、外見があります。
たしかに、矯正や脱毛など外見を変えられる部分はあります。私も歯並びや青髭が気になり、矯正や脱毛を行いました。私的にはとても効果があったので、できる範囲で外見を変えるのは良いことだと思います。
しかし、身長などは変えられません。そのような定数を変えようと努力するなら、内面などの変えられる変数を変えようと努力する方が生産的だと私は思います。
わからないことを受け入れる
ついわかったふりをして、話を合わせていませんか?
私はめっちゃしていました。しかし、最近は素直にわからないと答え、質問するようになりました。
ソクラテスというギリシャの哲学者言葉ので”無知の知”というものがあります。これは無知の人のほうがたくさん質問をするので、博学になるというような意味です。
そのため、知ったかぶりなどはやめて、素直に質問をする方が自分のためになります。
所有物はあなたの自尊心を高めないと心得る
所有物ではあなたの根本は変わりません。
自分をそれ以上でもそれ以下でもなく、正確に見積もればよいです。
今はそれで良いです。じっくり内側から変えていきましょう。自尊心を養う一歩目は自分を認識することです。
自分のことを最優先する
日本は自己犠牲や他人を気遣うことが美徳とされますが、順番は大切だと思います。まずは自分を最優先しなければなりません。そうしないと、疲弊したり、見返りを求めるようになったり、「なぜ自分だけしないといけないのか」と不満が出たりします。

したくないことは断る
ついつい他人を気遣って、行きたくない飲み会や遊びにいってませんか?いっぱいいっぱいなのに、仕事を引き受けていませんか?
自分を守るためにしたくないことはできるだけ断る必要があります。相手の立場からしても、乗り気でない場に来てもらうのは憚られると思います。
毎日自分のために時間をかける
自分が嫌いだったり、自己肯定感が低いひとは自分のために時間を使うのが下手な気がします。私もそうです。
しかし、自分が満たされないと他人にも優しくできないと個人的には思います。それが普通だと思います。それなのに、他人に優しくできないことに自己嫌悪に陥ったりするんですよね。
満たされないまま、他人に気を遣ったり、自己犠牲をするからしんどくなって、余裕がなくなる。余裕がなくなるから、他人に気を遣えなくなる。他人に優しくできないなるから、自分が嫌いになる。
人に優しくするためにも、疲れた体や心を回復するためにも、自分の時間を作ることが重要だと思います。本当の優しさとは持続可能なものだと私は考えています。
他人を持ち上げすぎない
自己肯定感が低い私はよく他人を持ち上げて、「自分は勝てない」、「私とこの人は違うから自分にはむりだ」と考えてしまいがちです。
しかし、接してみると意外と普通の人だなとか、やってみると意外と自分でもできるなと思うことがあります。
例えば、以前の私の上司は海外大を卒業し、話していてもとても論理的でとっさに解決策を提案してくれる人でした。若くから実績を買われ、40代前半で部長にまで昇進していました。
最初は全然違うな、私には無理だなと感じていましたが、よくよく聞いてみると、解決策を提案しているに過ぎず、実現性・効率など度外視でした。正直これならおれでもできると当時思ったのを覚えています。
結局、部長とは能力やスキルに大差はなく、堂々としているかや自信を持って発言しているか、やりきる力があるかどうかの精神的な部分の違いが大きいのかなと感じました。
なので、私たちは初手で他人を持ち上げて、自分には無理だとあきらめてしまいがちですが、案外自分にもできることが多いように思います。
「まずは、やってみよう」という軽い気持ちで、良い気がします。
行動の軸を自分に置き、自分の行動に責任を持つ
自分の行動はすべて自分で決めていますか?他人が決めたことだから自尊心を持てないのかもしれません。

自分で考え自分で決断する
全ての行動は自分で決めるべきだと思います。
先の例で、行きたくもない飲み会を取り上げました。これは、典型的な他人軸の判断です。
- 親が喜ぶから~する
- 彼女の機嫌が悪くなりそうだから、~しない
- 上司が怒りそうだから、~しない
自分軸で決めていないから、不満が出し、自分らしさ・自分の考えが皆無。なので、自分の人生を生きている感じがしない。だから、自尊心が得られないのです。
他人に期待しない
日本には見返りを求める文化があります。
例えば、なにか友達にプレゼントをして、お返しがないとおかしいと思いませんか?そして、見返りを求めている自分に嫌気がさしませんか?
しかし、よく考えてみると、本来あなたがプレゼントしたいからプレゼントしたはずです。それなのに、お返しがないと首をかしげることこそおかしくありませんか?
行動の軸を自分に置くと、期待や見返りを求めることはなくなると思います。すると、自己嫌悪に陥ることも人間関係のトラブルも低減すると思います。
これこそ、自分の行動に責任を持つということだと思います。
他人を変えようとしない
よくやってしまうのが、他人の意見や考えを変えようとすることです。
自分軸とは自分の考え行動に責任をもつことです。逆に、他人のことは他人が責任を持つことなので、くっきり境界線を引くべきだと思います。
しかし、家族だったり、パートナーだったりすると、どうしてもその境界線が曖昧になりがちだと思います。
例えば、
- 「その年齢なら安定した仕事に就くべき」だという親
- 「気にしすぎ。直した方がいいよ」という友達
- 「そんなことで怒る意味がわからない」という恋人
正直あなたの普通なんて知らんわ
って思います。ということは、私も知らず知らずのうちにこの類の発現をして、そう思われているかもしれません。
”親しき間柄にも礼儀あり”です。
自分が嫌いになる要因への対処法
自分が嫌いになる要因は他にもいろいろあります。

他人からの批判
批判は攻撃されたと思い、言い返したくなります。落ち込みます。しかし、自分がよりよく成長できる改善案ともとれます。
言い方や怒りの部分はうまくかわし、批判の内容は「学びが得られる」と解釈しましょう。
不安や後悔
やってしまったことは変えられません。後悔して変えられるなら、私も後悔します。
また、未来への漠然とした不安は情報不足なことが多いです。情報を集めて、冷静に考えてみると、余計な不安感はフィルターできるかもしれません。
しかし、後悔や不安を感じる感情自体は変えなくて良いと思います。あなたを守る大事なサインなので。
もしも、それでも不安や後悔が消えないなら、瞑想をしてみてはいかがでしょうか?今に集中することができます。
今に生きているので、今の行動だけが私たちが変えられる変数です。その結果、逐次的に未来が変わるだけです。
遠すぎる目標
目標や夢が遠すぎると、焦ります。そして、現状の進捗との乖離に絶望して、自分が嫌になります。
なので、短期・中期・長期で目標を立てることで対策しましょう。
人間や人生はそんなすぐに変わりません。石の上にも3年です。
まとめ:自分が嫌いで生きづらい方へ|自尊心を築く考え方
本記事では、自分が嫌いで生きづらい方に向けて、ジェリー・ミンチントン著『うまくいってる人の考え方』を参考に、自尊心を築く考え方を解説しました。
大事なことは徐々に考え方をアップデートし、自尊心を築くことです。
根本となる考え方は
- 自分の限界を知り、認めること
- 自分は自分、他人は他人と境界線を引き、自分の考え・選択に責任を持つこと
- 自分を最優先すること
です。本記事が自分が嫌いで生きづらいと感じている方に少しでもお役に立てば幸いです。
