
本記事では、フィリピンの文化と日本文化との違いについてご紹介します。ここでは、フィリピン文化で日本と違って驚いた部分にフォーカスして、記事にしました。
フィリピンの文化をより網羅的に知りたい方は以下の記事をご参考ください。

フィリピン文化について|習慣・食文化・フィリピン人の性格
留学経験・国際恋愛経験からフィリピンの習慣・食文化・フィリピン人の性格についてご紹介
以下のような方にぜひ読んでいただきたく、本記事を執筆しました。
📝 本記事はこんな方に向けて書きました。
- フィリピンの文化が気になる人(日本人とどう違う?)
- 留学や旅行を予定していて、フィリピンの文化を知っておきたい人
- フィリピン人と仲良くなりたい人
また、本記事の信頼性について、以下の事項に留意して執筆しています。
📝 本記事の信憑性について
私は2025年に半年間フィリピンセブ島に留学し、フィリピン人と触れ合いました。そこで、今のフィリピン人彼女と出会い、半年以上交際をしています。
その経験から本記事の信憑性を担保するために以下のポリシーに準拠して執筆しています。
📝 本記事のポリシー
- 私自身の半年間のセブ島留学で経験した一次情報ベースで書く
- 適宜私のフィリピン人彼女や友人の意見をもとに書く
- 客観性の担保に必要に応じて論文などを引用して記載する
フィリピン文化 日本との違いを紹介|2025年セブ島留学での体験談
日本人の私が驚いたフィリピンの文化

フィリピンではクリスマスの準備がとても早い!!
フィリピンでは9月からクリスマスの準備をする文化があります。
下の写真は私が2025年10月25日に撮影したものです。「62 Days」と書かれているのがクリスマスまでのカウントダウンです。
このようにフィリピンでは日本と違い、早くからクリスマスを準備する文化があります。

フィリピンの誕生日の祝い方が日本と違う!!
日本では、誕生日といえば「祝ってもらう日」というイメージがあります。友人や家族からプレゼントをもらい、美味しいごはんをご馳走してもらうのが一般的ですよね。
ところが、フィリピンでは日本と違い、誕生日の人が周りの人をもてなすという文化があります。誕生日会を開いた際には、主役である本人が参加者に料理や飲み物を振る舞い、場合によっては小さなプレゼントを配ることもあるのです。

「えっ、自分の誕生日なのに?」と驚きました。ぶっちゃけフィリピン人もなんで?と思ってる方がいるそうです。私のフィリピン人の友人もそう言ってました(笑)。
ただ、フィリピンの人々にとっては、自分の幸せを周囲とシェアする日という感覚だそうです。誕生日をきっかけに、感謝や喜びを分かち合う文化はとても温かく素敵だと感じました。
フィリピン人はSNS投稿頻度が高い!!
面白いことに、この違いはSNSの使い方にも表れています。
フィリピン人は、日常のささいな出来事もInstagram、TikTok、Facebookなどに積極的に投稿します。
例えば「今日のランチ」や「通学途中の景色」「友達とちょっとお茶した」など。日本人ならわざわざ投稿しないようなこともシェアして楽しむスタイルです。
SNSは彼らにとって、生活の一部です。また、友人や家族との大切なつながりのツールになっています。日本がプライベートな文化に対して、フィリピン人はとにかくオープンな文化性があるといえるでしょう。
フィリピン人はあらゆる種類のSNS投稿を視聴する

さらに驚いたのは、視聴しているコンテンツの幅広さです。
多くのフィリピン人は英語を話すため、英語圏のコンテンツを普通に楽しんでいます。アメリカ、韓国、ヨーロッパなど、世界中の映像や音楽を当たり前のように見ているのです。
一方で、日本人は比較的「日本のコンテンツ中心」という傾向があり、どちらかといえば内向き。フィリピンの人々の世界に対する好奇心の広さや明るさは、セブ島で半年間暮らしてみてとても新鮮に感じました。
私が強く感じたことは、英語はただの手段です。この手段をもって、世界を知り、自分の価値観を広げる。そして、やりたいことを見つけたり、人生が豊かになることにつながるのではないかと思います。
データから見るフィリピンと日本のSNS利用の違い
客観性を補足するために、フィリピンと日本のSNS利用の違いについて文献調査を行いました。
結果を以下の表にまとめます。
| SNSの利用時間 | |
| 世界平均 | 2時間23分 |
| 日本 | 53分 |
| フィリピン | 3時間34分 |
GWI(Global Web Index)の調査結果(Q3 2023年)を元にDataReportalがまとめたものを参照しています。この調査では、16才から64才のインターネットユーザーが対象となっています。
参考:「The time we spend on social media」DataReportal, 31 January, 2024
このデータから、フィリピンの方がSNSの利用時間は4倍ほど長いことがわかりました。私が言及したSNSの投稿頻度については明らかではありませんが、フィリピンではコンテンツ視聴+投稿などを合わせたトータル時間が平均3時間34分で世界4位となっています。
フィリピン人の彼女や友人が驚いた日本の文化

日本人は連絡の頻度が少なすぎる?
日本人とは異なり、フィリピン人は「今どこにいる?」「ご飯食べた?」といった連絡を、友人や恋人にこまめに送るのが当たり前です。ほぼ行動ごとにアップデートする感覚に近いかもしれません。
一方で、日本人は用件があるときにだけ連絡する人が多いです。これは、フィリピン人からすると「とてもプライベートに生きている」と見えるようです。
また、日本人は連絡を待ってから返信する文化があるかとは思います。しかし、フィリピン人はたとえ相手の連絡がなくても、自分の行動や予定を逐一報告します。彼女とはたまにこの事で喧嘩になります。
参考までにフィリピン人の恋愛観についてまとめた記事を載せておきます。ぜひご覧ください。

【フィリピン 恋愛観】フィリピン人彼女とのリアル体験談!
フィリピンの恋愛観と日本との人間関係の違いを実例から解説します。
日本人の「大丈夫」の使い方がよくわからない
日本人がよく使う「大丈夫」という言葉。フィリピン人からすると、この表現がとても不思議だそうです。
なぜなら、日本人は本心では「助けてほしい」と思っていても「大丈夫」と答えてしまうことが多いから。実際、私も体調が悪いときに「大丈夫?」と聞かれて 「大丈夫」と言ったら、「いや、全然大丈夫そうじゃないじゃん!」と指摘されたことがあります。
フィリピン人はとにかく素直に気持ちを表現します。そのため、日本人の「本音と建前」が理解しにくいと感じるようです。
私もフィリピン人彼女と国際恋愛するうえで、日本人の「本音と建前」をフィリピンの文化と日本文化との違いとして強く痛感しています。
私の彼女(フィリピン人)と私の関連エピソード
彼女は私にこんなことを言うときがあります。
私は空気を読んでしまったり気を遣う癖があるので、彼女からの言葉はとても刺さります。
読んでくださっている方もついつい、本音と建て前を使い分けるうちに自然と自分がしたいこと押し殺しませんか?
フィリピン人と付き合うと、自然と自分の思ってることを伝える習慣がつきます。
私は、かなり自分を犠牲にするタイプだったので、本当にフィリピン人との出会い・交流に感謝しています。
以下参考までに私たちの国際恋愛について、よかったこと・難しいことを正直に記事にしました。ご興味あればぜひご覧ください。

フィリピン人彼女との国際恋愛|恋愛の始まりから文化の壁・苦労・喧嘩話まで全部語る
フィリピン人彼女との国際恋愛は実際どうなのか?本記事ではフィリピン人彼女と交際している筆者が恋愛の始まり・文化の壁・苦労話をご紹介
日本人は学びに受け身!?
留学生活の中で感じたフィリピンの文化と日本文化との違いのひとつが、学ぶ姿勢の違いです。
フィリピン人学生は「目的をもって学ぶ人」が多く、将来の進学や就職を明確に意識して勉強しています。授業中ではディスカッションやディベートの授業も多いそうで、自然と能動的になれる教育だと感じました。
その背景には、素直な人柄だけでなく、全員が全員進学できるわけではないといった経済的な問題もあるのかもしれません。
一方、日本人学生は受け身で授業を聞くだけやなんとなく進学するという姿勢が多いように見えたそうです。
フィリピン人の友人に「日本人はもっと質問すればいいのに」「もっと自発的に興味のあることを調べないの?」と言われたとき、確かにそうだなと感じました。
なんとなく大学に進学する。なんとなく就職する。当たり前に高校に進学する。
これは、日本が豊かだからかもしれません。
これらの経験は私に当たり前は当たり前ではないということに気づかせてくれるものでした。私の人生観にとても強く影響する価値のある経験です。
日本人は静かに仕事・勉強をする!?

私のフィリピン人の彼女や友人から最も多く言われたのがこれです。日本人は仕事や勉強をするときに、静かすぎて怖いと言われました。(too strict)
実際に、セブ島のファストフード店で働く店員さんは、同僚と談笑しながら楽しそうに仕事をしています。それでも仕事はきちんと回っていて、職場が明るい雰囲気に包まれているのが印象的でした。
日本では「仕事中に私語はNG」という雰囲気がありますが、フィリピンでは「快適で健康的な職場環境」が重視されるのだと思います。この違いは、働き方やライフスタイルに直結する大きな文化の差だと感じました。
私の個人的な見解
私の個人的な見解としては、一長一短あるなと思います。
楽しく働けるのはセブ島かなと思いました。一方、客として店に入ると、提供が遅かったり、違うものが届くことがあります。
つまり、日本の方が質の高い接客であり、満足感は高いです。また日本人の几帳面さ、細部へのこだわりには改めて感心しました。
留学や海外旅行を通した異文化交流は、新しい価値観を得られるだけではありません。それを通して、日本のすばらしさにも気づくきっかけになるのだと思います。
私はこれらのブログ記事を通して、読者の方が新しいことに興味を持つきっかけになればと考えています。
まとめ:フィリピン文化 日本との違いを紹介|2025年セブ島留学での体験談
本記事では、フィリピンの文化と日本文化との違いについてご紹介しました。
私が体験したフィリピンの文化と日本文化との違いをまとめると
- 日本人は連絡が少なくプライベート志向
- 日本人の「大丈夫」が本音ではなく、素直なフィリピン人にとって建前文化が理解しにくい
- 学びに受け身で、目的意識が弱い
- 仕事中に余裕がないと感じられる
です。
こうした違いは、決して良し悪しではなく、文化背景によるものです。ただ、フィリピン人の素直さや陽気さに触れることで、「もっと肩の力を抜いてもいいんだ」と学ぶことができました。
セブ島留学は、語学力アップだけでなく、自分自身の生き方や考え方を見直すきっかけになると思います。
