本記事では、フィリピンのお酒文化や飲酒年齢・マナー・注意点についてまとめています。また、フィリピンにはおいしいお酒とお酒に合うおつまみが豊富ですので、それについてもご紹介します。
以下のような方にぜひ読んでいただきたく、本記事を執筆しました。
📝 本記事はこんな方に向けて書きました。
フィリピンのお酒事情に興味がある
フィリピンに行ってみたい・行く予定がある
また、本記事の信頼性について、以下の事項に留意して執筆しています。
📝 本記事の信憑性について
私は2025年に半年間フィリピンセブ島に留学し、フィリピン人と触れ合いました。そこで、今のフィリピン人彼女と出会い、約1年間交際をしています。
その経験から本記事の信憑性を担保するために以下のポリシーに準拠して執筆しています。
📝 本記事のポリシー
私とフィリピン人彼女の一次情報ベース で書く
私自身の半年間のセブ島留学で経験した一次情報ベース で書く
必要に応じて論文を引用し、客観的視点を根拠に入れる
フィリピンのお酒文化 | 飲酒できる年齢・人気のお酒やつまみ・マナーを解説
フィリピンは、アジアの中でも特にお酒が安くて美味しい国です。しかし、日本とは法律やマナーが異なるため、事前に正しい知識を持つことが大切です。
フィリピンで飲めるお酒について
まず、フィリピンで飲めるお酒と私がおすすめするお酒・店をご紹介します。
フィリピンのビール銘柄
フィリピンのビールといえば「サンミゲル(San Miguel)」が有名です。 スーパーやレストランで手軽に買える主な種類を紹介します。
サンミゲル・ピルセン (San Miguel Pale Pilsen):
アルコール度数: 5%
カロリー: 135 kcal / 330 ml
コクと苦味があるもっとも定番のビール。 私は滞在時に大体これを飲んでました。 日本人にもおすすめです。
サンミゲル・ライト (San Miguel Light):
アルコール度数: 5%
カロリー: 100 kcal / 330 ml
低カロリーでスッキリした味わいです。 私的には、すこし軽くて物足りないと感じました。ビール好きで日本のビールに慣れていると少し物足りないかも。
サンミゲル ・フレーバービール (San Miguel flavored Beer):
アルコール度数: 3%
カロリー: 133 kcal / 330 ml
フレーバー種類:リンゴ、レモン、ライチ
アルコール度数も低く、果実フレーバーなので、ビールが苦手な方も飲みやすく仕上がっています。
レッドホース (Red Horse Beer):
アルコール度数: 6.9%
カロリー: 143 kcal / 330 ml
他のものと比べると、アルコール度数も高く、味も麦芽の風味が強く、濃く重めのフルボディなテイストです。重めなビールが好きな方はレッドホースでおすすめです。
上記の添付写真はすべて私が実際に飲んだ際にセブ島で撮影したものです。(2025年)
アルコール度数10%のビール
また、飲んだことはありますが写真が見当たらなかったものの一つで、レッドホースのさらにアルコール度数が高く、強い版のレッドホース・スーパーがあります。
レッドホース ・スーパー (Red Horse Beer):
アルコール度数: 10%
カロリー: 200 kcal / 330 ml
普通のレッドホースでも物足りない方はぜひ飲んでみてください。また、友人たちと酔っぱらいたい日にはおすすめです。
参考:サンミゲル公式ページ:San Miguel Brewery Inc | San Miguel Brewery Inc.
日本のビールとフィリピンのビールの比較
読者様の中には、日本のビールと比べてどうなのかを知りたい方がいると思います。ここでは、代表的なものの味と価格を比較したいと思います。
価格の比較条件
時期:2025年1月頃
購入場所:コンビニ(セブンイレブン)
計算に用いるフィリピンペソ-円為替レート:2.68 (フィリピン中央銀行 . “Reference Exchange Rate Bulletin (January, 2025).” )
内容量:日本は350 ml, フィリピンは330 ml
ビール銘柄 価格 味 キリン一番搾り 224円 ・香りが上品 ・苦みが柔らかい アサヒスーパードライ 224円 ・軽くて飲みやすい ・キレが強い、辛口感 サンミゲル・ピルセン 約155円 (58ペソ) ・豊かなモルト感(甘み系) ・苦みはほどほど、マイルドで柔らかめ サンミゲル・ライト 約155円 (58ペソ) ・軽くて飲みやすい ・アサヒスーパードライに比べてキレが弱く、炭酸も弱いため、辛口感はない
以上の結果をまとめると
値段は70円ほどフィリピンのビールの方が日本のよりも安い
日本のビールは炭酸が強く、苦みやキレを感じる
他方、フィリピンのビールは炭酸が弱め、かつ苦みは抑えめでモルト感を感じる
私的フィリピンのビールおすすめランキング
フィリピンセブ島での半年間の生活から、私がフィリピンのビールでおすすめするトップ3をご紹介します。
順位 銘柄 理由 おすすめ度 1位 サンミゲル・ピルセン ・定番の味 ・軽すぎず、重すぎないバランス型 ★★★ 2位 サンミゲル・フレーバー・レモン ・フレーバービールが珍しい ・苦手な方でも飲みやすい ★★★ 3位 レッドホース ・味も麦芽の風味が強く、重厚感 ・しっかり飲みたい時に良い ★★☆
私のおすすめのクラフトビールが飲めるお店|セブ島セブシティ
もしセブ島を訪れる方がいましたら、私のおすすめのクラフトビールが飲めるお店を1店ご紹介するので、ぜひ訪れてみてください。
Turning Wheels Craft Breweryというお店で、その店では10種類ほどのセブの地ビールが楽しめます。店員さんに好みを言うと(苦めとかフルーティとか)、どれがおすすめかを選んでくれます。
ポテトやきょうりのおつまみと共に飲むセブの地ビールは最高です。ビール好きならかなりおすすめです。
私が驚愕したビールにまつわる体験談
フィリピンでビールを飲んだときに衝撃的だったのは、ビール飲み放題(Unlimited Beer)の安さです。
例えば、私が行ったことのある下記のお店では、ビール飲み放題が100ペソ (当時で約270円) です。
日本では平気で1000円以上したり、ビールを入れると値段が高くなることも多々あります。そのため、ビール好きの私からするとこの衝撃的な安さはとても興奮しました。
他にも類似のお店はあるので、フィリピンへ滞在する方はぜひ探し見てください。
フィリピンのビール以外のお酒:地元ならではの伝統酒
ビール以外にも、フィリピン独自の強いお酒が愛されています。 現地の文化を感じたい方は、ぜひ試してみてください。
タンドゥアイ(ラム酒) :世界的に有名な安くて高品質なラムです。
エンペラドール(ブランデー) :フィリピンで最も売れている酒の一つです。
トゥバ(Tuba) :ココナッツの樹液を発酵させた「ヤシ酒」です。
アルコール度数は10~13%で、苦みと渋みが強い味が特徴です。
色は赤褐色です。(発酵具合で異なります。)
ランバノグ(Lambanog) :ココナッツの花から採れる甘い樹液を発酵・蒸留して作られます。
アルコール度数は40度前後と、非常に強力です。
透明でキレがあり、かつほのかな甘みを感じます。
中でも、ココナッツを利用するトゥバとランバノグは南国の国フィリピンならではのお酒です。機会があればぜひご試飲ください。
以下のセブセレクトツアーズさんの記事では、興味深いトゥバとランバノグの製法やおもしろい豆知識を解説しています。ぜひご覧ください。
参考:ランバノグとトゥバとは【ココナッツのお酒がフィリピンで人気】 | セブセレクトツアーズマガジン
トゥバの美味しい飲み方
左の写真は私が実際にフィリピンで飲んだトゥバです。
初期段階では赤褐色(オレンジ色)ですが、発酵や酸化が進むと次第に色が濃く、黒っぽくなります。
実際に飲んでみるとわかりますが、トゥバは結構渋みが強い特徴があります。
そのため、コーラなどの炭酸飲料で割って飲むとおいしくいただけます。ちなみにこの飲み方は現地のフィリピン人に教えていただきました。
お酒に合うフィリピン料理
お酒といえば、おつまみの話を欠かせるわけにはいきません。
フィリピンでは、おつまみのことを「プルタン」と呼びます。 フィリピンの濃い味付けの料理は、冷えたビールに最高に合います。
以下がお酒に合うフィリピンの絶品料理です。
レチョン
カリカリに揚げた豚バラ肉の料理
外はカリカリ、中はジューシーでお酒に◎
シーフード
海に囲まれた島国フィリピン
故に豊富な海鮮があり、絶品
フィリピン風BBQ
豚・鶏・レバー・腸など豊富な品揃え
甘辛いタレが絶品でお酒を奪う
ルンピア
フィリピン流の春巻き
甘いソースと完璧なマッチング
シシグ
豚の顔の皮や耳を炒めた、鉄板のつまみ
卵・豚・スパイス・柑橘の四重奏がお酒に◎
ジョリビーのフライドチキン
フィリピンといえばコレ!
サクサク衣とジューシーなチキンがお酒に◎
中でも私はシシグが大好きです。悪いことは言いません。ぜひシシグをビールで流し込んでみてください。
フィリピンでお酒を飲む際の注意点とマナー
フィリピンでお酒を楽しむ際には、いくつか守るべきルールがあります。 トラブルを避けるために、以下の点に注意しましょう。
路上飲酒の禁止 :多くの自治体(LGU)で路上飲酒は法律で禁止されています。(条例)
選挙前日の禁酒法 :選挙の前日はお酒の販売や提供が止まります。
飲みすぎに注意 :暑い中での飲酒は脱水症状になりやすいです。
この辺は普通に注意・罰金対象 になり得ます。なので、フィリピンでお酒を飲む際は店内で飲むことを推奨します。
フィリピンでお酒を飲める年齢は「18歳」から
フィリピンでは、お酒を飲むことができるのは18歳からです(2026年2月現在)。 日本よりも2歳早いため、大学生の旅行でも飲酒可能です。
しかし、購入時には以下の注意点があります。以下2点に気をつけてください。
身分証の提示を求められることがある
店によっては20才以上からと言われるケースがある
そのため、観光客はパスポートのコピーを携帯すると安心です。私の場合、携帯でパスポートの写真を撮って、見せていました。お酒を買うときだけでなく、ホテルのチェックイン手続きの際もスマホを見せるだけで良いので便利です。
ただし、フィリピンの法律では飲酒可能な年齢を18才から21才に引き上げようとする動きがみられています。
下記参考文献のPhilstar(フィリピン現地の主要新聞メディア)が書いた2022年の記事では、「21才未満の方、及び障害を持つ方の飲酒及び購入を制限する試みがなされている」と明記されています。
したがって、2026年2月以降にフィリピンへ渡航される方はしっかり確認してからお酒を飲むようにしてください。
参考文献:Philstar(The Philippine Star) ・Lawmakers seek to increase legal drinking age to 21, ban PWDs from buying alcohol ・URL:https://www.philstar.com/headlines/2022/07/13/2195102/lawmakers-seek-increase-legal-drinking-age-21-ban-pwds-buying-alcohol
実際にフィリピンセブ島で体験した悲しい出来事
上記にあげた「店によってお酒を飲める年齢は20歳からと言われるケースがある」については実際に経験した話です。
フィリピンセブ島のITパークにハリソンパークというお酒やバーベキューを楽しめるお店があります。私は友人たちとそこを訪れました。その中には当時20才の友人がいました。
私たちはお酒を選んでレジに持っていき、いざ支払いを行う際に、身分証の提示を求められました。私たちは言われた通りに身分証を提示し、無事購入に進めると思っていました。
しかし、20才であった友人が20才以下はこの店に入場できないと言われ、入場を制限されてしまいました。
私たちは泣く泣く引き返して、お酒を一滴も楽しめず、その店あとにすることになりました。その日は週末で軽く打ち上げをしたく、楽しみにしていた分ショックでした。
そのため、もし19才や20才の方は事前に店に確認しておくか、現地の人に聞いてみてから行くと安心です。
フィリピンのお酒と宗教観の関係
フィリピンは、国民の約8割がキリスト教ローマンカトリックです。 そのため、お酒に対しては比較的寛容な文化があります。
しかし、イスラム教徒が多い地域では飲酒が制限されます。 例えば、Philippine Statistics Authorityによると以下の地域では人口の90%以上がイスラム教を信仰していると記載されています。(2020年データ)
また、一部の新興宗教では飲酒を禁止している場合もあります。 周囲の環境に合わせて、飲む場所を選びましょう。
参考文献:Philippine Statistics Authority, “Religious Affiliation in the Philippines (2020 Census of Population and Housing)”, 2023 Feb 21. https://psa.gov.ph/system/files/phcd/1_Press%20Release%20on%20Religious%20Affiliation_RML_01272023_FJRA_PMMJ_CRD-signed_0.pdf
フィリピン人はお酒が好き?
フィリピン人にとって、お酒は「絆を深めるツール」 です。 「パキキサマ(周囲との調和)」を非常に大切にします。 一人で飲むよりも、大勢で賑やかに飲むことを好みます。
なので、お酒好きというよりは人とコミュニケーションをとって、話すことが好きという印象です。一回に飲む量も日本人の私たちの方がよく飲んでいた印象です。
実際、公的なデータでもフィリピン人の一人当たりのアルコール年間消費量は日本人よりも少ないです。
下記参考文献のデータによると、日本の一人当たりアルコール消費量は約6.38リットル(アジア9位, 2020年)対して、フィリピンは約5.66リットル(アジア11位, 2020年)です。
あくまでフィリピン人にとって、お酒よりも飲みの場を通したコミュニケーションが大切なのだと思います。
参考文献:World Bank, World Development Indicators (datacatalog.worldbank.org/dataset/world-development-indicators), with minor processing by Data Commons Data Commonsホームページ:Home – Data Commons 参考検索ワード:「Ranking by Pure Alcohol Consumption Per Capita (Annual) All Countries in Asia」
フィリピンの伝統的なお酒の飲み方「タガイ(Tagay)」
フィリピンには「タガイ」という独特な飲み方があります。 これは、一つのコップを仲間全員で回し飲みするスタイルです。
グラスは 1つだけ
お酒を注ぐ
一人が飲み干す
次の人に回す。そのたびに 「Tagay!」 と言う
このタガイ文化は、フィリピン人が「お酒=コミュニケーション」と考える象徴的な文化と言えると思います。本当にフレンドリーな文化だと思います。
また、フィリピン流の変わった飲み方としてビールにも氷を入れて飲む文化があります。そのため、何も言わずにビールを頼むとグラスに氷が入った状態でビールを渡されます。
ですので、もし氷が不要な方は注文時にあらかじめ言っておくと良いでしょう。
フィリピンでお酒はどこで帰る?
フィリピンでは、至る所でお酒を買うことができます。
サリサリストア :路地裏にある小さな売店で、1本から買えます。
コンビニ :セブンイレブンなどで冷えたビールが手に入ります。
スーパー ・メトロ :大量購入や、珍しい銘柄を探すのに最適です。
また、上記でも言及した通り、路上での飲酒は地域により条例で禁止されているため、必ず店内で飲むようにしましょう。
フィリピンのお酒を日本へ持って帰りたい場合の注意点
最後に、ご紹介した魅力的なフィリピンのお酒を日本に持って帰る時の注意点をご紹介します。
ポイントは以下の点です。
20歳未満の方が持ち帰る場合、免税対象とはならない(すべて課税対象)
空港内の免税店で購入したお酒は機内持ち込み可能だが、これ以外は不可
そのため、フィリピンのメトロやコンビニで購入したお酒は原則預け荷物で持ち運ぶ必要がある
日本にフィリピンからお酒を持ち運ぶ際の免税対象は3本まで(1本あたり760mL)
5Lを超えるアルコールは預け荷物でも持ち運び不可
アルコール度数70度を超えるお酒は預け荷物でも持ち運ぶ不可
参考
税関公式:海外旅行者の携帯品の免税範囲
税関公式:入国者の携帯品の簡易税率
国土交通省:国際線の液状物持込制限について
まとめ:フィリピンのお酒文化 | 飲酒できる年齢・人気のお酒やつまみ・マナーを解説
本記事では、フィリピンのお酒文化や飲酒年齢・マナー・注意点についてまとめていました。また、フィリピンのおいしいお酒やおつまみもご紹介しました。
まとめると、
フィリピンではサンミゲルビールが有名
ビールの他にも、ココナッツを使ったユニークなお酒がある
おつまみには、シシグやレチョン、ルンピアなどが抜群に美味しいのでおすすめ
フィリピンではお酒は18歳から飲むことができる
ミンダナオ島など、イスラム教を信仰する地域では、お酒は制限されている
フィリピン人にとってお酒は絆を深めるコミュニケーションツール
ローカルの売店サリサリストアやスーパー、コンビニでお酒は購入できる
本記事がすこしでも読者様のお役に立てれば幸いです。ご拝読ありがとうございました。
最後に、私たちの国際恋愛経験談を下記の記事にまとめています。ぜひご覧ください。