はじめに
セブ島留学を経験すると、英語力アップだけでなく、現地の人との交流を通して「日本人の特徴」を改めて気づかされる場面がたくさんあります。私自身も、フィリピン人の友人から「日本人って不思議だね」と言われたことが多々ありました。
この記事では、フィリピン人から見た日本人や日本文化の驚きを、留学中の体験談を交えながらご紹介します。文化の違いを知ることで、自分の国を客観的に見つめ直すきっかけになれば幸いです。
体験談紹介:フィリピン人から見た日本人の驚きポイント
★ 日本人は連絡の頻度が少なすぎる?
フィリピンでは「今どこにいる?」「ご飯食べた?」といった連絡を、友人や恋人にこまめに送るのが当たり前です。ほぼ行動ごとにアップデートする感覚に近いかもしれません。
一方で、日本人は用件があるときにだけ連絡する人が多いです。これは、フィリピン人からすると「とてもプライベートに生きている」と見えるようです。
また、日本人は連絡を待ってから返信する文化があるかとは思います。しかし、フィリピン人はたとえ相手の連絡がなくても、自分の行動や予定を逐一報告します。私も現地で「日本人は冷たいわけじゃないけど、連絡が少なくて寂しい」と言われたことがありました。文化の違いとして、特に強く感じられる点です。
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面白いことに、この違いはSNSの使い方にも表れています。
フィリピン人は、日常のささいな出来事もInstagram、TikTok、Facebookなどに積極的に投稿します。
例えば「今日のランチ」や「通学途中の景色」「友達とちょっとお茶した」など。日本人ならわざわざ投稿しないようなこともシェアして楽しむスタイル。SNSは彼らにとって、生活の一部です。また、友人や家族との大切なつながりのツールになっています。
また、日本がプライベートな文化に対して、フィリピン人はとにかくオープンな文化性があります。
さらに驚いたのは、視聴しているコンテンツの幅広さ。
多くのフィリピン人は英語を話すため、英語圏のコンテンツを普通に楽しんでいます。アメリカ、韓国、ヨーロッパなど、世界中の映像や音楽を当たり前のように見ているのです。
一方で、日本人は比較的「日本のコンテンツ中心」という傾向があり、どちらかといえば内向き。フィリピンの人々の世界に対する好奇心の広さや明るさは、セブ島で暮らしてみてとても新鮮に感じました。
私が強く感じたことは、英語はただの手段です。この手段をもって、世界を知り、自分の価値観を広げる。そして、やりたいことを見つけたり、人生が豊かになることにつながるのではないかと思います。
★ 日本人の「大丈夫」は本当に大丈夫じゃない?
日本人がよく使う「大丈夫」という言葉。フィリピン人からすると、この表現がとても不思議だそうです。
なぜなら、日本人は本心では「助けてほしい」と思っていても「大丈夫」と答えてしまうことが多いから。実際、私も体調が悪いときに「大丈夫?」と聞かれて 「大丈夫」と言ったら、「いや、全然大丈夫そうじゃないじゃん!」と指摘されたことがあります。
フィリピン人はとにかく素直に気持ちを表現します。そのため、日本人の「本音と建前」が理解しにくいと感じるようです。
私のフィリピン人の友達はよく私にこう言います。
「あなたは時々、気を遣いすぎて、こちらも気持ちよくない。ちゃんと自分の思ってることを言ってほしい。」
これ日本人の方、刺さりませんか?
ついつい、本音と建て前を使い分けるうちに自然と自分がしたいこと押し殺しませんか?
フィリピン人と付き合うと、自然と自分の思ってることを伝える習慣がつきます。
私は、かなり自分を犠牲にするタイプだったので、本当にフィリピン人との出会い・交流に感謝しています。
★ 日本人は学びに受け身すぎる
留学生活の中で感じたことのひとつが、学ぶ姿勢の違いです。
フィリピン人学生は「目的をもって学ぶ人」が多く、将来の進学や就職を明確に意識して勉強しています。授業中ではディスカッションやディベートの授業も多いそうで、自然と能動的になれる教育だと感じました。
その背景には、素直な人柄だけでなく、全員が全員進学できるわけではないといった経済的な問題もあるのかもしれません。
一方、日本人学生は受け身で授業を聞くだけやなんとなく進学するという姿勢が多いように見えたそうです。
フィリピン人の友人に「日本人はもっと質問すればいいのに」「もっと自発的に興味のあることを調べないの?」と言われたとき、確かにそうだなと感じました。
なんとなく大学に進学する。なんとなく就職する。当たり前に高校に進学する。
これは、日本が豊かだからかもしれません。
これらの経験は私に当たり前は当たり前ではないということに気づかせてくれるものでした。私の人生観にとても強く影響する価値のある経験です。
★ 日本人は静かに仕事・勉強をする
フィリピン人から最も多く言われたのがこれです。日本人は「仕事に集中しすぎて余裕がない」と感じるようです。また、仕事や勉強をするときに、静かすぎて怖いと言われました。
実際に、セブ島のファストフード店で働く店員さんは、同僚と談笑しながら楽しそうに仕事をしています。それでも仕事はきちんと回っていて、職場が明るい雰囲気に包まれているのが印象的でした。
日本では「仕事中に私語はNG」という雰囲気がありますが、フィリピンでは「快適で健康的な職場環境」が重視されるのだと思います。この違いは、働き方やライフスタイルに直結する大きな文化の差だと感じました。
この話は、一長一短あると思います。
楽しく働けるのはセブ島かなと思いました。一方、客として店に入ると、提供が遅かったり、違うものが届くことがあります。
つまり、日本の方が質の高い接客であり、満足感は高いです。また日本人の几帳面さ、細部へのこだわりには改めて感心しました。
留学や海外旅行を通した異文化交流は、新しい価値観を得られるだけではありません。それを通して、日本のすばらしさにも気づくきっかけになるのだと思います。
私はこれらのブログ記事を通して、読者の方が新しいことに興味を持つきっかけになればと考えています。
私は自分がやりたいことがわからず、なんとなく生きてきました。なので、私は自分の体験を共有し、少しでも読者の生き方の選択肢を豊かにしたいです。
私は生き方を強要する気持ちはさらさらありません。
ただ、そもそも選択肢を知らないと狭い範囲で選ばなければなりません。なので、自分にできることから体験談共有を通して、読者のお役に立てればと思っています。
プチ情報:衝撃のフィリピンの誕生日
日本では、誕生日といえば「祝ってもらう日」というイメージがあります。友人や家族からプレゼントをもらい、美味しいごはんをご馳走してもらうのが一般的ですよね。
ところがフィリピンでは、その逆。誕生日の人が、周りの人をもてなすという文化があります。誕生日会を開いた際には、主役である本人が参加者に料理や飲み物を振る舞い、場合によっては小さなプレゼントを配ることもあるのです。
最初にこの文化を知ったときは「えっ、自分の誕生日なのに?」と驚きました。でも、フィリピンの人々にとっては、自分の幸せを周囲とシェアする日という感覚。誕生日をきっかけに、感謝や喜びを分かち合う文化は、とても温かく素敵だと感じました。
ぶっちゃけフィリピン人もなんで?と思ってる方がいるそうです。私のフィリピン人の友人もそう言ってました(笑)。
まとめ
セブ島留学を通して、私はフィリピン人から見た日本人の特徴をたくさん学びました。
- 日本人は連絡が少なくプライベート志向
- 日本人の「大丈夫」が本音ではなく、素直なフィリピン人にとって建前文化が理解しにくい
- 学びに受け身で、目的意識が弱い
- 仕事中に余裕がないと感じられる
こうした違いは、決して良し悪しではなく、文化背景によるものです。ただ、フィリピン人の素直さや陽気さに触れることで、「もっと肩の力を抜いてもいいんだ」と学ぶことができました。
セブ島留学は、語学力アップだけでなく、自分自身の生き方や考え方を見直すきっかけになると思います。