はじめに
フィリピン・セブ島は語学留学や観光で日本人から人気のある地域です。一方、実際に半年間住んでみると「恋愛観の違い」がとても興味深く感じられます。日本にいると気づけない文化的な背景や価値観に触れることで、人間関係に対する考え方まで変わることもあります。
私自身、セブ島での留学生活を通じて、フィリピン人の恋愛事情を身近に知る機会がありました。この記事では、セブ島留学を経て感じたフィリピン人の恋愛観について、体験談を交えてご紹介します。
体験談紹介:セブ島で知ったフィリピン人の恋愛事情
★ フィリピン人はとにかく連絡がまめ

フィリピン人と仲良くなると最初に驚くのは、連絡の頻度です。
InstagramやMessenger(ほとんどのフィリピン人はLINEを使用しません)などで一日に何度も「今何してる?」「ご飯食べた?」と聞かれます。
日本人感覚では「ちょっとしつこい?」と思うかもしれませんが、フィリピンではこれが普通。
彼らは「相手が今どこで何をしているのか」を知ることで安心したいようです。
裏を返せば、それだけ相手を大切に思っている証拠。付き合うことになれば、日々の行動をアップデートすることが大切だと学びました。
特に日本人は連絡頻度がそこまで高くないと思います。そのため、最初は苦労するかもしれません。しかし、最初は予定だけでもあらかじめ伝えておき、徐々に連絡頻度を増やすといいかと思います。
これは衝撃的ですが、フィリピン人カップルによっては、SNSアカウントを交換するカップルもいます。観察しているとフィリピン人はオープンであり、少しやきもち焼きが多いのだと思います。
程度は考える必要がありますが、自分はプライベートすぎたので、フィリピン人の姿勢は本当に参考になりました。
接していると、自分の気持ちを犠牲にしなくても良いんだという気持ちになります。
むしろ、「あなたは時々、気を遣いすぎて、こちらも気持ちよくない。ちゃんと自分の思ってることを言ってほしい。」と言ってくれます。私の人生観はそんなフィリピン人の素直さに強く影響を受けました。
★ 本心に素直な人が多い

フィリピン人と接していると、本音をストレートに表現する人が多いと感じます。嬉しいときは大げさなくらい喜び、寂しいときは素直に「会いたい」と言ってくれます。日本では「恥ずかしいから言わない」ような言葉も、フィリピンでは自然に出てくるのです。
特徴的なのは、「I love you (愛しているよ)」の言う回数です。
冗談抜きで、一日に10回以上言います。これは、Instagramでも流れているのを見かけました。
ちなみに、日本人はめったに言わないでフィリピン人やほかの国の方に認知されているそうです。
フィリピン人はとにかく素直に気持ちを表現します。そのため、日本人の「本音と建前」が理解しにくいと感じるようです。
私は、かなり自分を犠牲にするタイプだったので、本当に素直なフィリピン人との出会い・交流に感謝しています。フィリピン人に触れ、自分の気持ちを自然と伝えるようになりました。
これは人間関係を築くうえでとても分かりやすく、コミュニケーションがスムーズに感じられました。
また、本音をちゃんと伝えることが苦手な自分にとってフィリピン人と触れ合うことで、とても勉強になります。
★ 長期間付き合うのがふつう

フィリピン人カップルの特徴のひとつは、交際期間がとても長いことです。5年~7年付き合ってから結婚、というケースは珍しくありません。
その背景には、フィリピンの宗教観があります。
カトリックが多いフィリピンでは「離婚制度」がありません。
そのため、結婚する前にじっくり相手を見極める傾向があるのです。
これは日本人にとって新鮮で、「結婚前の交際に対する慎重さ」は大きな学びになりました。
また、単純に日本ではあまり感じない「宗教観が生活に浸透している」という実態はとても新鮮でした。
★ フィリピン人 × 日本人カップル

セブ島にいると、日本人とフィリピン人のカップルをよく見かけます。特に多いのはフィリピン人女性と日本人男性の組み合わせです。語学学校や職場を通じて出会うことも多いようです。
また、セブ島はアメリカ人観光客や移住者も多いため、フィリピン人 × アメリカ人カップルも目立ちます。フィリピン人の明るく陽気な性格は、国境を越えて多くの人を惹きつけているのだと実感しました。
個人的に、プライベートな日本人とオープンなフィリピン人は何かしらの化学反応が起こるのが自然だと思います。
特に、気持ちを素直に伝えること。楽観的なことはとても魅力的だと思います。
まとめ
セブ島留学を経て、私はフィリピン人の恋愛事情から多くのことを学びました。
- 連絡がまめで、常に相手を気遣う文化
- 本心に素直で、感情表現が分かりやすい
- 長期交際が普通で、結婚前にしっかり見極める価値観
- 国際カップルが多いのもセブならではの風景
こうした恋愛観の違いは、日本人の私にとってとても新鮮で、人生観に影響を与えるものでした。セブ島留学は語学だけでなく、人間関係や文化理解にも大きな意味を持つ体験だと改めて感じています。